国際芸術センター青森で、イベントがあったので参加してみた。
バスに乗って観光通りを南下。
青森公立大学で降ります。
雨が降りそうな曇り空。
青森公立大学の隣にある、国際芸術センターの展示棟まで移動。
開催案内がありました。
「見えない建築」ツアー
学芸員さんが無料で案内してくれるツアーらしい。
しかも、無料! ありがたい。
展示棟には水が貼ってあって、反射が綺麗でした。
参加者が集合したので、ツアー開始。
入り口の方へ行って、展示物を見て回る。
まずは現代彫刻。
村岡三郎氏の「SALT」
塩が鉄を酸化させ、やがて朽ちていく姿か。この作品は自然環境の中で、物質が時を経て変化していく姿の在り様を示している。
続いて、
見た目が綺麗な「四季のアーケード」。
ここを目当てに、何度かジョギングしている。
続いて、河口龍夫氏の「関係-時の杖」
河口龍夫は時間や言葉など眼に見えないものと物質の関係についてずっと考えてきた。ACACの入口近くの見返り広場と水のテラス脇の小さな広場にブロンズの杖を1本ずつ埋めた。地面の底深くに堆積する縄文の時間を感じるためである。
見返り広場にはコンクリートの壁にブロンズの詩が刻まれ、もうひとつの「時間の庭」には鳥の巣箱や、7本の樹木にかけられた銅の輪やアクリルの階段が設けられた。それぞれ過去・現在・未来の時間に捧げられたものである。
これは面白かった。
パル・ペーター氏「アナモルフォーシス3(歩ける彫刻)」
この作品では、アナモルフォーシス(歪み絵)の技法が用いられている。地面に並べられた石畳は、歴史的遺物の象徴としてのアステカ時代の仮面が中央の鏡面状の円筒の表面に結像するように組まれており、歴史の長さと現在の儚さを対比させている。使われた石は主に青森県内の海岸で集められた。
こちらは、イ・ソンテク氏の「作られた自然」
どうやって移設したのだろう。
この作品は1988年に青森で開かれた青函EXPO’88 記念「現代野外彫刻展」において入選作品として合浦公園に残されたものである。当時はふたつの形に分かれていたが、13年後にACACに移設されたときに、この森の環境に合わせてひとつにまとめられた。再生された現在の形は高さ7m、直径4mとなった。自然と同化した古い塚のような姿は、人間と自然の長い歴史とその末の調和のあり方を考えさせる。
土屋 公雄氏の「記憶の風景」
物質に宿る人間の記憶をテーマとする。340本もの枕木を使ったこの作品は、遠くに見える山並みと向かい合いながら、森をうねるフェンスのような形をしている。古い枕木は、かつて本州の終着駅であった青森の鉄道の歴史を思い起こさせる。地を這って働き続けてきた枕木は、今その役目を追え、人々の生活を森の中から静かに見守っているようだ。
こちらは、企画展等で制作のために常駐できる居住棟。
住み込みで制作するんですね。
やっぱり、学芸員さんの解説付きだと理解が深まる。
今度は企画展で来てみようかしら。