趣味は散歩です。

趣味は散歩です。徹底した現地確認主義。現地に行って、散歩して、見て聞いて感じたことなど。

散歩の合間の読書

「ヨモツイクサ」読了。知念実希人著。草の話ではない。

知念実希人さんの著作。ガラスの塔の殺人が衝撃的だったので、本作も読んでみた。 yomumiru.hateblo.jp 全くミステリーではない。バイオホラー?そして題名から何か怪しげな「草」を連想していたが、全く草の話ではなかった! そして、終盤はさすがでした。 …

「1兆ドルコーチ」読了。エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル著。

ちょうど研修でアップル社のケースを学んでいたので、関連しそうなので読んでみたら、登場人物そのものでした。 伝記のように読めました。そのまま再現はできないにしても、参考にすべきことは多い。 「あなたがいなければ、この成功はなかった――」スティー…

「レーエンデ国物語 喝采か沈黙か」読了。多崎礼著。今回も終盤が切ない。

3作目、今回はだいぶ雰囲気が異なる。前作の話が前提になるので、読む順序は間違えてはならない。 終盤が切ないのは今回も同じ。 運命の幕が上がる。たった一曲が世界を変えた。灯火(はじまり)は、愛を知らない双子だった。ルミニエル座の俳優アーロウには…

「レーエンデ国物語 月と太陽」読了。多崎礼著。今回も終盤が切ない。

レーエンデ国物語、2冊目。 今回は革命の物語。またもや終盤が切ない。エピローグ読んでも余韻が儚い。 名家の少年・ルチアーノは屋敷を何者かに襲撃され、レーエンデ東部の村にたどり着く。そこで怪力無双の少女・テッサと出会った。藁葺き屋根の村景や活…

「レーエンデ国物語」読了。多崎礼著。王道ファンタジー。

SNSでよく見かけたので、借りてみた。(ここ数年このパターンが多い) 終盤、救いが少なく切ないが、物語は壮大で骨太な感じ。架空なのにスゴい。原作に忠実に、映画とかRPGにしてもらいたい。 異なる世界、聖イジョルニ帝国フェデル城。家に縛られてきた貴…

「黒牢城」読了、ミステリ✖️歴史小説。米澤穂信著。

「満願」に感動してから、この作家さんの著作を読んでいるが、 こんな作品も書けるのか! と驚いた。 本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせ…

「「変化を嫌う人」を動かす」読了。ロレン・ノードグレン (著), デイヴィッド・ションタル (著)

仕事の関係で読んだ。 冒頭の弾丸の例えがわかりやすいし、総論ではなかろうか。 燃料の追加以外の解がある。とはいえ「抵抗」を減らすことも同様に難しいと思うが。 売り込みや報奨では、人は動かない。利点の訴求ではなく、「抵抗」の解消で人は動く。[フ…

「プロジェクト・ヘイルメアリー」読了。アンディ・ウィアー著。

「アルテミス」以来のアンディ・ウィアー著作。 感想を言うと、設定のネタバレになりそうなので控える。ただ、総じて面白かった。 「ヘイルメアリー」ってなに?と思って調べてみた。 もともとヘイル メアリー(Hail Mary)とはアメフトにおけるゲーム終盤で…

「なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?」読了。田中越郎著。

特段、新しい知識はなし。これまで知っていた情報が医師の観点から書かれてる感じ。 目次を見て、掻い摘んで読むと効率的か。 重要なプレゼン前に集中力を高めたいとき、残業続きで疲労回復したいとき、眠れない夜、二日酔いの朝……日々の不調を改善し、仕事…

「アリアドネの声」読了。井上真偽著。

井上真偽さんの著作は初めて読んだ。 地下からの脱出系に主人公のトラウマが絡んだ感じ。臨場感がありました。 巨大地震発生。地下に取り残された女性は、目が見えず、耳も聞こえない。光も音も届かない絶対的迷宮。生還不能まで6時間。想像の限界を超えるど…

青森県立図書館に本を借りに行ってみた。三木俊治さんの彫刻「行列」も鑑賞。(青森市荒川藤戸)

青森市には、市民図書館と県立図書館があります。今回は県立図書館へ。 環状道路沿い、問屋町の近くにあります。 屋外には彫刻が展示されてて、良い雰囲気。 人間の行列? 三木俊治さんの「行列」という作品でした。 そういえば、横浜市保土ヶ谷区にある、ビ…

「硝子の塔の殺人」読了。知念実希人著。驚愕のラスト!

同僚に進められて読みました。 途中まで普通のミステリーだが、後半が凄かった。 作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。ミステリを愛する大富豪の呼びかけ…

「メガバンク銀行員ぐだぐだ日記」読了。みずほ銀行ですね。

またしても三五館シンシャ発行のこのシリーズ。 yomumiru.hateblo.jp 今回はメガバンク銀行員、ぐだぐだ日記です。 もう「みずほ銀行」ですね、読まなくてもわかる。 中の人が全てダメではなく、真摯に取り組んでいる方もいるんでしょうけど、なんだかなー。…

「化物園」読了。恒川光太郎著。

恒川光太郎さんの作品。短編七篇。 緩やかにつながってます。 「人間はおもしろい。だが、飼ってはならぬ」スリルに憑かれ空き巣を繰り返す羽矢子。だが侵入した家の猫に引っかかれ、逃げた先で奇妙な老人に出会い……「猫どろぼう猫」自尊心が高く現実に向き…

「滅びの園」読了。恒川光太郎著。不定形生物プーニー。

恒川光太郎氏のSF。 ディストピアなのだが、不思議な読後感。すごい世界観でした。 わたしの絶望は、誰かの希望。ある日、上空に現れた異次元の存在、<未知なるもの>。それに呼応して、白く有害な不定形生物<プーニー>が出現、無尽蔵に増殖して地球を呑み込…

「爆弾」読了。呉勝浩著。

最近ミステリをよく読むようになった、「箱舟」の影響か。 話の展開やトリック仕掛け伏線は読書の方が好きかも。映画ドラマより。 『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内…

「運動脳」読了。アンデシュ・ハンセン著。有酸素運動のススメ。

「運動脳」を読んでみた。ジョギンングしていて正解ですね。動機づけがとても強まった。 人間はそもそも動物なので、運動すべき。運動によって脳の機能が向上します。という結論。確かに有酸素運動で、気分がスッキリするし、くよくよしなくなった。 『スマ…

「ジェノサイド」読了。高野和明著。

すごい作品でした。熱中して濃密な時間を過ごすことができた。物語のスケールが大きい。このまま映画にもできそう。 この作家さん、未読だったので、存在を知ることができて嬉しい。 内容(「BOOK」データベースより) 急死したはずの父親から送られてきた一…

「本日は、お日柄もよく」読了。原田マハ著、非美術系。

久しぶりに読書をしていて涙を堪えた。帯に書いてある宣伝文句はほとんどが大袈裟だが、これは違った。 原田マハさんの著作はいくつか読んでいる、美術系の創作が多く、どれも品質が高い印象。 「さいはての彼女」も美術系ではなかった。 yomumiru.hateblo.j…

「ディズニーキャストざわざわ日記」読了。笠原一郎著。

三五館シンンャのこのシリーズは面白くて何冊か呼んでいる。 ディズニーキャストも、ざわざわしてるようだ。 知らない世界が解像度高く覗けて興味深い。一時期大量に出版されたディズニー系ビジネス書なんかより人生に深みが出そう。 オリエンタルらは本書を…

「その本は」読了。ヨシタケシンスケ、又吉直樹 著。

ヨシタケシンスケさんの新作。 又吉直樹氏との共著。 相変わらず良い絵だ。 又吉直樹氏の文章も良かった。 ただの芸人かと思ってた(そんなわけはない芥川賞作家)。火花を読んでみようかな。 その本は 作者:又吉直樹,ヨシタケシンスケ ポプラ社 Amazon 火花…

「承久の乱 〜真の「武者の世」を告げる大乱〜」を読んでみた。

坂井孝一著。大河ドラマも見ているので、読んでみた。学生時代は「1192作ろう」で覚えていたが、最近は違うらしい。源氏だったはずが、なぜか北条が支配してる?、くらいの理解しかない状態。しっかり理解できました。京都からみたら、鎌倉は相当乱暴な…

「コンサルが読んでる本 100+α」で本選びの効率を上げる。

以前お世話になった上司が本を出したとのことで、 早速書店で購入。 戦略コンサルファームのコンサルタントは、 何をどう読んで、どう活用しているかというコンセプト。 コンセプトは「戦略読書」と似ているが、コンサルで絞り込んだ感じ。 戦略読書 〔増補…

スーパー猫の日に書店で「ねこはすごい」を衝動買い。

今日は2が6個揃う日。 スーパー猫の日だそうです。 書店で衝動買い。 猫は自分の名前を自覚できるのか?が気になってました。 その点については言及がなく残念。 でも、猫はいろいろすごいですね。 猫の 強さ、感覚力、治癒力、文化、共存社会に向けて、 …

読書初めは馳星周さんの「少年と犬」

読み初め。 泣けました。 連作短編、岩手から熊本までの5年間。 ちょっとハードボイルドな空気感。 最終話の威力がスゴかった。 電車で読んではいけない系です。 【第163回 直木賞受賞作】少年と犬 (文春e-book) 作者:馳 星周 文藝春秋 Amazon 不夜城 (角川…

「夜市」読了。恒川光太郎著、日本ホラー小説大賞受賞作。

夏なので、ホラーでも読んでみるかと図書館で借りました。 恒川光太郎さんの著書は初めて。 「夜市」(角川ホラー文庫) 「夜市」と「風の古道」の2作品。 夜市も風の古道もノスタルジックな雰囲気で、 ホラーというより怪奇な物語でした。 中盤から終盤の…

新庄耕固め読み。「地面師たち」「カトク」「サーラレーオ」「ニューカルマ」「狭小住宅」読了。

新庄耕さんの作品を固め読み。 デビュー作は「狭小住宅」、第36回スバル文学賞を受賞。 「地面師たち」は第23回大藪春彦賞候補。 「地面師たち」 ノンフィクションかと錯覚するくらいの臨場感。 用意周到な地面師たち。 騙されるべくして騙される被害者。 騙…

「感情を動かす技術」中西健太郎著を読了。外郎売の発声トレーニングなど。

「人の感情を動かす」表現力について。 著者の中西さん自身が体現されてる部分なので、説得力がある。 他のビジネス書とはアプローチが違うので、新鮮さを感じます。 内容は 自分の価値を高くする方法 感情をリードする 実践する 体験者インタビュー の四章…

三体II 黒暗森林(下)を読了。フェルミのパラドックスの答え。

三体を読み終えた。 IIの下巻を。 暗黒森林ってなんだ? って思いながら骨太なSFにどっぷり浸かった感じ。 よく見たら黒暗森林でした。 アジア初のヒューゴー賞とか、 オバマさん、ザッカーバーグさんが読んでるとか、 発行部数とか宣伝文句がいろいろあるが…

「2020年6月30日にまたここで会おう」読了。瀧本哲史著。

残念ながらご本人のことはよく存じ上げないが、惜しまれながら病のため夭逝したとニュースで聞いた。 たまたま本屋で黄色いカバーが目について、もはや自分は彼が講義した対象とは違う年齢層だが、読まないと行けないと思って手にとった。 学生時代に聞きた…