新庄耕さんの作品を固め読み。
デビュー作は「狭小住宅」、第36回スバル文学賞を受賞。
「地面師たち」は第23回大藪春彦賞候補。
「地面師たち」
ノンフィクションかと錯覚するくらいの臨場感。
用意周到な地面師たち。
騙されるべくして騙される被害者。
騙されたくて騙されてる訳ではないのだろうが。
「カトク」
生々しくて読んでてツライ。
ブラック企業の描写は流石に上手。
救われる話が多くて違和感あり。
「サーラレーオ」
タイ語で最低最悪な奴という意味らしい。
判断によっては挽回出来そうな場面も容赦無く転落する様が凄まじく、
爽快さすら感じる。
「ニューカルマ」
主人公の浮き沈みが激しすぎて、
まったく飽きない。
ヒトの弱みに付け込むゲスな業界ですね。
「狭小住宅」
不動産業界は大変だ。
テンポが良くてすぐに読み終えてしまった。