趣味は散歩です。

趣味は散歩です。徹底した現地確認主義。現地に行って、散歩して、見て聞いて感じたことなど。

「7つの習慣」要約。インサイドアウトとパラダイムシフト。

「7つの習慣」を要約。分厚い本だが一万字以内目標で。

 

社会人になってから教科書として活用している。
文章量が多いし、全ての習慣を実践するのはそもそもハードルが高い。
まずは

  • インサイドアウト
  • パラダイムシフト

の概念を理解するだけでも、充分に効果的でした。

 

個人的には、
悩みの相当な部分を取り除いてもらった、という実感がある。
読み始めた頃は、毎年振り返って自身の未熟さに呆れた。
実体験と比較して、読んだだけの知識がいかに浅いか、
ということに気づいたりもした。

 

自己啓発書としては疑いようのないロングセラー。
リーダーシップ論の権威、故スティーブン・R・コヴィー氏の著書。
発行部数も翻訳言語数も説得力を裏付けている。

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

  • 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 2013/08/30
  • メディア: ハードカバー
  • この商品を含むブログ (9件) を見る
 

 

題名に「人格主義」とあるが、
利己的な商業主義、排他的な競争主義等とは異なる原則のことを著者は言っている。
人間が真の意味で効果性を発揮する上での原理原則を説いている。

 

これまで、悩んでるいときの道標として、
所属する組織における共通言語化の題材として、
数多くの場面で助けられてきた。

 

以下、スティーブン・R・コヴィー氏の教えを、
要約と実体験を交えてまとめます。

 

これを読まれてる方にとって、少しでも参考になれば幸いである。

 

<目次> 

 

第一部 パラダイムの原則

「インサイド・アウト」という概念をまず説明している。
状況を他者の責任にして何か状況が解決するのか、いやしない。まず状況を作り出した自身を振り返る必要がある。自身の「ものの見方」について。
状況を変えたければ、「ものの見方」を変えねばならない。 

→不幸を作り出している人のほとんどが、他責思考ではなかろうか。

→無責任に外部を批判して、改善した事例はあるのだろうか。恐らく無い。

→愚痴を言う習慣がある人にはこの考え方が有効。ただ、自己啓発や説教じみた話を嫌う場合もあったので、ぼかして考え方の触りだけを伝えることが有効な場合もあった

 

表面上の技術ではなく、また対処療法的でもない、例えば誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素、節制、黄金律など、人間の内面にある人格的なことが成功の条件であると考える。これを「人格主義」とスティーブン・R・コヴィー氏は名付けている。

→過去、日本にも「祖父母の教え」のような原理原則があった。それに似ている。

→「自分の勝ち」だけに固執して人格が不十分な場合、短期的に勝ちはするかもしれないが継続しない。

→某企業が昇格の大事な要素に「人格」を挙げているが、至極正論に思える。実態としてそうなっていないことがほとんどだが、人間ならではの不合理か。

 

パラダイムという言葉はギリシャ語に由来しているそうだ。昨今はモデルや理論、認識、既成概念、枠組みを意味する言葉として用いられる。簡単にいうと「ものの見方」だ。地図は役に立つが、見方が間違っていれば不毛である。果たして人間は自身を正しく見つめているのだろうか。あるがままに見ることはなく、各自の見たいあるがままで見ていないだろうか。本概念が他者と異なる時点で、コミュニケーションの前提が異なることを知るべきである。客観性という意味でも。

→相手のパラダイムを考慮せずに、自分のパラダイムだけでコミュニケーションして、何も伝わらないと嘆く人の多いことが、嘆かわしい。

→「様々なパラダイムがある」という前提をまず自覚したい。

 

パラダイムシフトによって、それまでとは異なる視点から全てが解釈できるようになる。天動説/地動説など。正しくても間違っていても、自身のパラダイムが態度と行動を決め、人間関係のあり方にも影響をする。

→昭和的なハードワーク志向も、令和の働き方改革もある意味パラダイムが異なる。見方によって、正しさも異なる。使われ方によっては操作主義的な側面もある。

→苦難に直面しているときにパラダイムシフトが起きやすいというが、体験ベースで正しいと思う。それまでの考え方(パラダイム)ではどうにも解決できないから。

→「扉は内側からしか開かない」と言うが、他人にパラダイムシフトを強いることはできない、対象者自身のものの見方だから。

→他人と過去は変えられない。

 

「原則中心のパラダイム」。
これがわかりにくくて繰り返し読んだ。人間の有意義なあり方を支配する原則があるということ。普遍的かつ絶対的な法則。自然の法則とも言える。例えば、種を蒔かなければ収穫はできない。ということも原則だ。成長に近道はない。ショートカットもない。

→時代、人種、国、が変わっても普遍的な考えと理解している。 

 

「問題の見方こそが問題である」。
問題に対して回答しアドバイスを与え、スキルやテクニックでどうにかなるかもしれない。しかし、一過性の対処療法に過ぎない。本当の問題に正しいパラダイムで向き合わねば、いかに時間を投下しても解決に近づいていないかもと理解すべきだ。

→問題を間違った解釈をして解決に望む場合、ほとんどが悪化するか未解決のままだ。

→特に決定権者が間違った問題の見方をした場合、被害が大きくなる。歴史を振り返ると自明である。

 

私たちの人格は、習慣の総体である。
「思いの種を蒔き、行動を刈り取る。行動の種を蒔き、習慣を刈り取る。習慣の種を蒔き、人格を刈り取る。人格の種を蒔き、運命を刈り取る。」応急処置的な手段は通用しない。強い意志で正しい手順を踏まねばならない。

→ショートカットはできない。種まきを省いて果実を得られることはない。

→しかし人間は楽をしたがる生き物のようで、短絡的な欲求に訴えた詐欺的事例もまだ多い。

→「急がば回れ」という格言を知っていても、種を撒かずして収穫する方法を求めてしまう。

 

7つの習慣では「習慣」を知識、スキル、意欲の交差する部分と定義している。何をするのか、何故するのか。どうやってするのか。それをしたいのか。のどれかでも不足すれば習慣にならない。

→三日坊主の理由を振り返ると、知識不足、スキル不足、意欲不足で説明がつく。

→逆に言うと知識、スキル、意欲を確認しておけば習慣になりやすい。 

 

金の卵を産むガチョウがいたとする。ガチョウ自体を大事にしなければ、金の卵も奪われてしまう。つまり成果と成果を生み出す能力のバランスが大事なのだ。「P/PCバランス」と呼んでいる(Production/Production Capability)。

→寝て起きたら強くなっていることはない。相応の訓練が必要。

→健康のために毎日ジムワークに過度に時間を費やすことは、必ずしもバランスが取れていると言えない。 

 

 

第二部 私的成功

まず、個体として自立することを目指す。
依存→自立→相互依存の成長の連続体の1段階目。

→ようやく「7つの習慣」に入る、冒頭にも述べたが、前段のインサイドアウト、パラダイムだけでも充分に価値があると思っている。

 

第一の習慣 主体的である

刺激と反応の間には、選択の自由がある。

何が起ころうとも、それが自分に与える影響を自分自身の中で選択することができる。

→雨が降ったとする。濡れるのが嫌だと思うことも、新しい傘を試そうと思うことも、自分で選択できる。自分から動くのか、動かされるのかを観察すると良い。

→大企業のほとんどの人が動かされている。つまり主体的ではない。

→ストレスの大部分は反応的である姿勢に起因していないか?

 

関心の輪と影響の輪。

自分が関心がある領域と、影響できる領域は別である。関心があるが影響できないことを思い悩んでも何もできない。逆に影響できることに集中することで、自身の影響力を強めることができる。直接的に影響できないことも、間接的にコントロールする方法は意外にある。影響できる領域とその領域の拡張にエネルギーを費やすべき。

→関心の輪の領域のことを、どうにかしようとすることに悩むのは無駄だ。

→輪を自覚することで、自分のエネルギーの向け先を最適化できる。

 

第二の習慣 終わりを思い描くことから始める

自分の葬儀の場面を真剣に思い描くようにとの記載があるが、これがなかなか難しい。20代の頃は死に現実感がなく、思い描くことが稚拙になりがちで、結局自身の内面の基本的な価値観にたどり着かない。対策としては、考え方の幅を広げるくらいしかないのかも。身近な方が亡くなった際などに再度振り帰るのも良いと思う。

→ハシゴを登っていて、頑張って登りきったら隣の屋根に着いた。みたいなことにはなりたくない。

→本当にやりたいことを熟考することは大事。そこを省略して悩むのは不毛。

→重要だが、緊急でない事例か。

 

すべてのものは二度つくられる。

第一の創造、第二の創造。知的創造、物的創造。と解説があるが、きちんと完成形を思い描いて着手しないととんでもない結果になる可能性があるということ。行き当たりばったりで予定通りの場所に行けないように。

→思いつきで上手くいくことは少ない。設計が重要。

→上手くやっている人は天才なのか、妥当な努力をしているかだ。ほとんどが妥当な努力をしている。

→かといって、ずっと第一の創造をする余裕があるわけではない。

 

ミッションステートメント。

自身の本質的な価値観が見えてきたら、個人としてどんな人間になりたいのか、何をしたいのか、といった信条、理念を表明できる。この作業が効果的と説いている。

→これを深く考えている人は、あまりいない。

→逆にしっかり考えておけば、人生の岐路的な場面で自信を持って正しく振る舞えるだろう。

→毎年見直しても良い。

 

第三の習慣 最優先事項を優先する

大事を小事の犠牲にしてはならない。

理屈ではわかっていてもなかなかできないのがこれ。緊急ではないが重要な課題にいつ取り組むのか。と行った命題でもある。真の意味で最優先事項を優先するのには第一、第二の習慣を身に着ける必要がある。また、最優先事項を優先するために、優先事項に対して否定する必要もある。

→優先事項を優先して、最優先事項を優先していない事例は多い。

→日本人は優先事項を否定することが苦手ではないか。少なくともやってる実感が持ててしまうので、言い訳にされやすい。

→優先事項を誰かに決められていて困った状況になっている人が多い。自分で決めるべき。

→短期的利益と長期的利益の対立の構図とかがわかりやすいか。

 

 

時間管理のマトリックス。

緊急/緊急でない、重要/重要でない。の4象限に活動を分布させて整理するとよくわかる。緊急でもなく重要でもない領域を減らし、重要な領域を優先せねばならない。緊急でなく重要な領域を優先できない理由を振り返ることは大事だ。前述のP/PCバランスと近い。

→主体的に生きていない人のほとんどが、重要だけど緊急でない領域をおろそかにする。

→緊急の領域にだけフォーカスすると仕事をしている気分になる。重要さの尺度を考慮していなくても。

→重要さを考慮しないと中長期的に滅びることになる。

→常時、重要と緊急のマトリックスで考える癖をつけたい。

 

デリゲーション(委任)。

達成するには、自分の時間を使って達成するか、人に任せるか。どちらかしかない。効果的なマネジメントの肝だ。使い走りのデリゲーションではなく、望む成果、ルール、リソース、説明責任、評価の結果を共有して相互に理解し、大きな成果を得る余地を増やすべきである。信頼ほど人をやる気にさせるものはない。

→世間の管理職のほとんどが委任が下手くそ。最初は委任される立場なので、よく観察しておこう。

→優れたプレイヤーが優れたマネージャーではないということもある。 

→委任する方も、される方も不得手という前提で取り組む方が安全。 

→とはいえ効果は高いので、おおいに活用したい。一人でできないことができるようになる。

 

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

  • 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 2013/08/30
  • メディア: ハードカバー
  • この商品を含むブログ (9件) を見る
 

 

 

 

第三部 公的成功

相互依存のパラダイム。

本当の意味での「自立」と言う土台があって初めて効果的な「相互依存」が築ける。私的成功は公的成功に先立つ。代数を学んでからでなければ、微積分は理解できないのである。

→とはいえ自立までに時間がかかる場合もあるので、先に学んで損はない。

 

信頼口座の残高。

人間関係に応急処置はない。効果的なコミュニケーションのために信頼の残高は必要不可欠である。預け入れを増やす6項目は、

1、相手を理解する
2、小さなことを気遣う
3、約束を守る
4、期待を明確にする
5、誠実さを示す
6、残高を引き出した場合は心から謝る

→まずはいつでも使えるように暗記から。

→引き出しは常に起こり得ると考えて日々預け入れに務める方が無難。

→「残高がある」と誤解している状況のいかに多いことか。

→文句を言う人に限って、自分の残高を甘く見ている。

 

Pの問題はPCを高める機会。(Production/Production Capability)

問題が生じたときに、それをどう捉えるか。刺激と反応の間の選択でもあるが、相互依存関係で成立している社会にあっては、Pに何か問題があるときこそ、PCを高める機会であるということだ。信頼口座の残高を増やし、相互依存関係の生産力を大きく伸ばす機会なのである。

→結果を得たいにも関わらず、成果を産む能力を磨くことに時間を投じていない。

→嘆く暇があったら、PCを磨くべき。

→日本人はPCが十分だけどPが不足するパターンが多くないか。自尊心不足か。

 

第四の習慣 Win-Winを考える

人間関係の6つのパラダイム。

1、自分も勝ち、相手もかつ。Win-Win
2、自分が勝ち、相手は負ける。Win-Lose
3、自分が負けて、相手が勝つ。Lose-Win
4、自分も負けて、相手も負ける。Lose-Lose
5、自分が勝つ。Win
6、取引しない。No-Deal

相互依存関係で成り立つ社会で人間関係を長く続けるならば、Win-Win以外のパラダイムは問題がある。必ずネガティブな影響を残すからだ。Win-Win以外であればNo-Dealとした方が得策である。

→世の中のほとんどが、Win-Lose,Lose-Winだ。

→全て競争と見る風潮がいけない。資本主義の仕組み自体が問題か。

→個人と組織は違うってことなのか。

 

豊かさマインドと欠乏マインド。

パイが1個しかなく、誰かがひと切れ食べると取り分が減るというパラダイムが欠乏マインド。豊かさマインドは、内面の奥深くにある自尊心と心の安定から湧き出る。この世には全てのものが全員に行き渡っても余りあると考えるパラダイム。そう行った意味でも自立している必要がある。

→欠乏マインドによる不安増長が多数派を支配するパターンは多い。子供が最初おもちゃを独り占めしたがる様をみて気づいた。

→豊かさマインドがある組織は安定的に高い生産性を維持する。最近流行りの心理的安全性の概念に近い気がする。

 

Win-Winの実行協定。

手段ではなく結果に目を向けねばならない。パラダイム、人格、信頼関係の土台があって初めて生まれる。いちいち指図する精神的ストレスから解放されるし、それぞれがそれぞれにしかできないことに時間を投入できる。

1、問題を相手の視点に立って眺めてみる。
2、対処すべき本当の問題点を見極める(立場でなく)。
3、どんな結果であれば双方が完全に受け入れられるのか明確にする。
4、その結果に到達するための方法として新しい選択肢を見つける。

→実行協定が根付いている組織はあるのか。(相互依存の難易度が高い?)

→部分的にでも実行協定を結べると、上手くいくことが多い。

→これを端折るとWin-Lose狙いになる。 

 

第五の習慣 まず理解に徹し、そして理解される

心には理性ではわからない理屈がある。

「聞く」姿勢にはレベルがある。

1、無視をする
2、聞く振りをする
3、選択的に聞く
4、注意して聞く
5、共感による傾聴

ほとんどの場合、「回答しようとして選択的に聞く」ことが多くはないか。

→自分が正しいと確信している時、とても疲れている時などは、相手の話を聞く姿勢が著しく悪化する。

→相手の聞く姿勢がよくないとき、信頼口座からの引き出しが起こる。

→威力が大きい習慣だと実感。個々との関係を良好にしやすい。

→そういえば、信頼残高のなさそうな人は自分の話ばかりをする。

 

四つの自叙伝的反応。

自分の過去の経験、いわば「自叙伝」を相手の話に重ね合わせてしまうため、人の話を聞く際に次の4つの反応をしがちになる。

1、評価するー同意するか反対する
2、探るー自分の視点から質問する
3、助言するー自分の経験から助言する
4、解釈するー自分の動機や行動を基にして相手の動機や行動を探る

こうした反応で相手を本当に理解できるだろうか。

→飲み屋でのおっさんの先輩風な話はほぼ自叙伝。 

→自分の反応を聴くレベルと、自叙伝と照らし合わせると良い。

 

第五の習慣の効果が大きいのは、自身の「影響の輪」に働きかけるからである。自分で解決できない課題へは影響の輪の外のことが多くなる。輪の外にエネルギーを注いでも消耗するだけである。しかし、相手を理解する努力であれば、いつでもできる。相手を理解し、信頼の残高を増やし、一緒に問題の効果的な解決に向かえる。

→とはいえ、自分の中心が曖昧な状態で傾聴を多用するとミイラ取りがミイラになる。(感情的に引っ張られて滅入ったりする)

 

第六の習慣 シナジー(相乗効果)を創り出す

創造的協力の原則。

ウィンストン・チャーチル卿は、第二次世界大戦時下にイギリス首相に任命されたとき、「私のこれまでの人生は、まさにこの時のためにあった」と語った。同じ意味で、ここまで学んだ習慣は全て、シナジー(相乗効果)を作り出す習慣の準備だったと言える。

相乗効果を産むための創造的な活動のほとんどは、予測のつかない出来事がつきものである。先が見えず、試行錯誤の連続である。こうした曖昧で不安定な状況に耐えることができる安定性、原則と内なる価値観による誠実さがなければ、創造的な活動に参加しても不安を感じるだけで、楽しくもないだろう。そういう人たちは枠組み、確実性、予測を過度に求める傾向のある。

→冒険と表現しているが、その創造的な過程を共にする仲間がいると有難い。

→この習慣こそ、ここの自立が前提である。前提がなければ瓦解する。

 

コミュニケーションのレベル。

防衛的なコミュニケーションはWin-LoseあるいはLose-Winであり、尊重的なコミュニケーションは妥協であり、シナジー的なコミュニケーションはWin-Winである。

→大企業の保身的なコミュニケーションはほぼ防衛的。

→人格が伴ってきた際には人間が既に老いているとするならば、人間は永遠にこの命題に取り組み続けるのだろうか。

→世代の新陳代謝に知恵の伝承が追いつかないのか?

 

第3の案を探す。

コミュニケーションのレベルが相互依存的でなければ、あえて第3の案を探しにいけない。向かい合って対立するのではなく、同じ側に立って問題を眺め、お互いの希望を理解して両方の希望を叶える第3の案を見出す努力をする。

→同じ意見が2人いれば片方が無駄である。

→多数派にいて安心するタイプの人はそもそも無理。自立していないということか。

→Win-Loseの時にあえてWin-Winを探しにいく。

 

 

第四部 最新再生

森の中で木を切り倒そうとしている人がいる。

ノコギリの刃を研ぐ時間もない。本当だろうか。第7の習慣は刃を研ぐ時間を取ること。成長の連続体の図全体を取り囲み、他の全ての習慣を実現可能にする。 

→集中している時こそ、ノコギリの刃の研ぎ忘れに注意。

 

第七の習慣 刃を研ぐ

最新再生の4つの側面。

肉体、社会・情緒、精神、知性。

4つの側面はそれぞれ大切だが、バランスが大事。どれか一つでもおそろかにすると他の三つの側面に悪影響が及ぶ。

→慢心、油断などでバランスが崩れる場合が多い。

→そもそも4つのバランスを意識できていないこともある。

 

成長の螺旋。

より高い次元で学び、決意し、実行する。絶えず上を目指して登っていくにはこれを繰り返し実行しなければならない。

→結局振り返って、反省し、決意し、実行することの繰り返しか。

→と言うわけで、もう一回読もう。

 

以上、ここまでで約8000文字。

 

<2022年3月追記>

第六の習慣で少し述べたが、人格の成熟によって7つの習慣が体現されるとするならば、その成熟に必要な時間と、組織の新陳代謝の時間が 「成熟<新陳代謝」ではなかろうか。つまり、永遠に人格主義が体現された組織は成立しないということだ。

しかも、現代は史上最多の世代が共存している。パラダイムが多様ということの裏返しである。さらに7つの習慣の体現を抑制しているのではなかろうか。

 

 

 

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

  • 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 2013/08/30
  • メディア: ハードカバー
  • この商品を含むブログ (9件) を見る